ショスタコーヴィチのもう一つの新発見オペラ『人民の意志』

 『オランゴ』についての情報を探していて見つけた、ブリストル大学音楽学部の2006年11月のニューズレターです。ここではすでに『オランゴ』のことが書かれているだけでなく、新発見のオペラはもう一つあって、それは『人民の意志』というタイトルの、同名のテロリスト集団を主題にしたものであるとあります。なんとまあ。

http://www.bris.ac.uk/music/newsletter/200611.html

追記(2009-04-12): 『人民の意志』については他に情報が何も見つかりません。2006年にロシースカヤ・ガゼータに載ったオリガ・ディゴンスカヤ(『オランゴ』の発見者)のインタビュー(http://www.rg.ru/2006/09/22/opera.html )でも、『大きな稲妻』と『マクベス夫人』が同時に書かれていたとは言っているのに、『人民の意志』については触れられていません。まさかガセってことはないでしょうが…。もう少し情報を探してみます。

追記2(2009-04-15): The Cambridge Companion to Shostakovich(2008)のRosamund Bartlett: Shostakovich as opera composer, p.195 に『人民の意志』についての言及があります。これはディゴンスカヤの論文に基づく簡単な紹介なんですが、『人民の意志』は『ムツェンスクのマクベス夫人』を第1作とする「女性4部作」の第2作(まさか本当に書いていたとは!)で、122小節が現存し、ヒロインの名前はエレーナということが判明しているそうです。他にも、『黒衣の僧』はブラーガの『セレナード』の編曲以外に、最初の部分の楽譜が1枚残ってると書いてます。まじですか。