5/23 ドリアン・ウィルソン/大阪フィル タメスティ(vl)

08.5.23(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第418回定期演奏会
指揮/ドリアン・ウィルソン ヴィオラ/アントワン・タメスティ 曲目:メンデルスゾーン交響曲 第1番 ハ短調 op.11,バルトークヴィオラ協奏曲,レスピーギ/バレエ組曲シバの女王ベルキス」 入場料:S¥6,500 A¥5,500 B¥4,500 C¥3,500 D¥1,000 問い合わせ:大阪フィル・チケットセンター(06-6656-4890)
(「関西クラシック音楽情報 http://music-kansai.net/」よりコピペ)

今回はなんといってもタメスティのヴィオラでしょう。この人全然知らなかったんですが、うまいですねー。非常になめらかで朗々とした音で、自由自在に歌うバルトーク。アンコールはヒンデミットのop.25-1のソナタと、バッハのパルティータ2番からでしたが、これもすばらしかったです。ヒンデミットの迫力、バッハではまるでヴィオラ・ダ・ガンバのような深い音。

メンデルスゾーンは、ベートーヴェンシューベルトも存命の1824年に15歳の少年が書いたということを考えるとかなり驚異的な曲ですね。洗練されてるだけじゃなくて、第1楽章の激しい楽想、スケルツォの主部が復帰するところのつなぎ、フィナーレでピツィカートの伴奏で木管が歌うところとか、面白い工夫がたくさんあります。残念ながら演奏はちょっと緻密さに欠けたような。特に、弦と管のバランスが悪くて主旋律が引っ込んじゃうところがあったのは工夫の余地ありじゃないでしょうか。まあメンデルスゾーンは《イタリア》とかでもそうなってしまいやすいんで仕方ないといえばそうなんですが。

レスピーギは派手に盛り上がる曲で、演奏はなかなかよかったんじゃないでしょうか。ただ、個人的にはいまいち良さがわからない曲です。東洋趣味もちょっとあからさますぎる気がするし。なお、2曲目と3曲目は順序を入れ替えて演奏、テノール独唱は舞台裏のトランペットでした。シンフォニカーの花石さんが客員で大太鼓たたいてましたね。

ドリアン・ウィルソンという人ですが、とにかく大きな音を鳴らすのは得意な人のようですが、今回聞く限り、ちょっと大味な芸風のように思いました。昨年のラモン・ガンバみたいな感じでしょうかね。