NHKクラシックポータル

NHKクラシックのポータルサイトっていうのがあるんですが、NHK音楽祭の中継のことが一言も触れられていません。今回だけじゃなくて、このサイト、レギュラー放送じゃない特別番組のことは全然載ってないんですよね。そういう情報が知りたいからこそのポータルでしょうに。

http://www.nhk.or.jp/classic/index.html

日本のオーケストラ 2016-17年度定期演奏会リンク集

<東北のオーケストラ>
山形交響楽団(2015年10月2日発表)
https://www.facebook.com/yamagatasymphony/posts/883093905144990

<東京のオーケストラ>
東京交響楽団(2015年9月7日発表)
http://tokyosymphony.jp/pc/news/news_1963.html

読売日本交響楽団(2015年10月8日発表)
http://yomikyo.or.jp/cat8/
http://yomikyo.or.jp/pdf/2016_17_program.pdf

東京都交響楽団(2015年10月14日発表)
https://tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=903

日本フィルハーモニー交響楽団(2015年11月20日発表)
http://www.japanphil.or.jp/orchestra/news/
http://www.japanphil.or.jp/upload/files/news/329/20151120_837081_index.pdf
http://www.japanphil.or.jp/upload/files/news/330/20151120_959491_index.pdf

<中部のオーケストラ>
名古屋フィルハーモニー交響楽団(2015年9月4日発表)
http://www.nagoya-phil.or.jp/info/info.html?860

<関西のオーケストラ>
日本センチュリー交響楽団(2015年10月15日発表)
http://www.century-orchestra.jp/2016program/

大阪交響楽団(2015年10月21日発表)
http://sym.jp/smarts/index/1/detail=1/c_id=5/page5=1/type014_5_limit=10/#page1_5_324
http://sym.jp/smarts/index/290/#page290_697
http://sym.jp/publics/index/296/&anchor_link=page296_706#page296_706

大阪フィルハーモニー交響楽団(2015年11月20日発表)
http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20151120

6/3 ヘンゲルブロック指揮 北ドイツ放送響 シュタインバッハー(vn)

2015年6月3日 (水)19:00 ザ・シンフォニーホール
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
(アンコール)プロコフィエフ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〜第1楽章
マーラー交響曲第1番「巨人」ハンブルク
ワーグナー:ローヘングリン〜第3幕前奏曲

トーマス・ヘンゲルブロック指揮 北ドイツ放送響
アラベラ・シュタインバッハー(vn)

空席が結構ありましたね。入りは7割ぐらいでしょうか。まあ、一番安い席で9000円でしたからね。

シュタインバッハーのメンデルスゾーンは、曲が曲だけにびっくりするほどの演奏ではないですが、楚々とした感じで悪くなかったですよ。ちょっとあっさりめでしょうか。アンコールで貴重なプロコフィエフが聴けたのはありがたいです。

マーラーはかなり良かったです。まず、版ですが、序奏からいきなり舞台裏でホルンのファンファーレが鳴るし、あちこちで違う響きがありました。スケルツォのトリオでホルンが鳴るのを生で聴けたのもうれしいです。ただ、それ以上にヘンゲルブロックの指揮がすばらしかったです。花の章の速めのテンポ(シューマンの3番の2楽章みたいでした)とか、スケルツォのきびきびしたリズム感なんて、見事でした。私の席からは見えなかったんですが、花の章のトランペットは舞台裏かソデで吹いていたようです。
アンコールのローヘングリンはエンディング付きのバージョンでした。
とてもよかったので、東京とかで行くかどうか迷ってる方、ぜひ行ってください。

音楽を聴くという観点でiPhone VS XPeria を比較

ちょっと大げさなタイトルですが、たまたまiPhone 4S から XPeria Z3 にスマフォを変えたら、かなり良かったのでそのご報告をしようという記事です。まだ2週間も経っていないのでよくわかっていないところもあります。

実は、最初からXPeriaを買うつもりだったわけじゃありません。私はあんまりスマフォは詳しくなくて、奥さんが iPhone6Plus にしたいというのでそのつもりでいたんですが、調べてみると6Plusはまだかなり高いので、一括0円がちらほらあるXPeria Z3 で妥協したというのが実際のところです。ただ、音楽を聴くという観点で言えば、これは結果的に大正解でした。

利点その1:FLACが聴ける
flac の音楽ファイルが結構 HD 上にあるのですが、iTunesflacに対応していないので、これをiPhoneで聴こうとすると、かなり面倒です。私は、毎回 wav に変換してそれをさらにaacにしていました。ところが、XPeriaならflacをそのまま聴けます。あと、不可逆圧縮aacやmp3と違い、可逆圧縮であるflac(CDと同等の音質)が聴けるっていうのはやはりいいです。スマフォで聴く音楽の音質なんてたかが知れてると思われるでしょうし、aacだってそう悪くないんですが、音質が良いならそれに超したことはないですので。

利点その2:micro SD カードでストレージの増設が容易&安価
iPhoneは16Gだったので、音楽ファイルを入れるとすぐいっぱいになってたんですが、iPhoneというのは容量を増やすことはできない(買い替えるしかない)のです。ところがXPeriaはMicro SD カードを差せば安く手軽に増設できます。ありがたい!

利点その3:ハイレゾが再生できる
あこがれのハイレゾウォークマンがスマフォに入ってる!以前 HD Tracks で買ったギルバート指揮NYPマーラーの96Hz音源、私のパソコンではとぎれとぎれだったんですが、XPeriaならちゃんと聴けました。音質もいい…ような気がします。また、ハイレゾでない音源を擬似的にハイレゾっぽくする、DSEE HXという機能もついているみたいです。昔のパイオニアのレガートリンク・コンバージョンみたいなものでしょうか。誰も覚えてませんかね。

利点その4:ウィジェットが便利
Androidのスマフォではウィジェットというのが使えます。これは昔パソコンでよく使っていたバッチファイルみたいなもの、といえばわかりやすいでしょうか。例えば、音楽を再生するときに、ソフトを起動→「アルバム」を選択→聴きたいアルバムを選ぶ→再生、みたいなことをいちいちやらなくても、アイコンを1回タップしたらすぐにそのアルバムの再生が始まる、みたいなことを設定できるのです。これは非常に便利です。ただ、私は Go ランチャーEXというアプリを入れてるので、そっちの機能かもしれません。なお、このランチャーは定番の無料アプリで、とても便利なものです。

以上、Androidの機能なのかXPeriaZ3の機能なのかGoランチャーEXの機能なのかよくわからないまま書いていますが、とにかく音楽を聴くなら、iPhoneよりずっと良いです。もちろん私のもっていた iPhoneは4Sですから、6とか6Plusでは改善されているのかもしれません。私はiPhone4Sが初めてのスマフォで、今回が2台目です。

音楽以外の部分では、多少操作が違ったりはしますが、使い勝手でそれほど大きな差は感じませんでした。動作も非常にスムーズですし、iPhoneで出来てXperiaでできないことというのは今のところほぼありません。強いて言えば、バッジ(メールのアイコンの右上に未読数が出る)がなかったり、ケースのバリエーションが少なかったりでしょうか。液晶は鮮やかですし、防水ですし、満足しています。


保護フィルム(ガラス)きれいに貼れて、非常にきれいです。

10/25 関西二期会『ドン・カルロ』

関西二期会第81回オペラ公演
創立50周年記念 ヴェルディ 歌劇『ドン・カルロ
※全4幕/イタリア語上演・字幕付き
【上演時間 3時間30分予定(休憩2回含む)】
日 時 2014年10月25日(土) 開 演 16:00  (開 場 15:15)
会 場 芸術文化センター KOBELCO大ホール

出演
フィリッポ2世 片桐直樹
ドン・カルロ 小餅谷哲男
ロドリーゴ 大谷圭介.
宗教裁判長 フルヴィオ・ヴァレンティ
エリザベッタ 泉貴子
エーボリ公女 福原寿美枝
テバルド 西田真由子
修道僧 西田昭広
天よりの声 日紫喜惠美
レルマ伯爵 角地正直
合唱 関西二期会合唱団
管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮 ダニエーレ・アジマン
演出・装置・衣裳 カルロ・アントニオ・デ・ルチア

午後4時に始まって、終わったのは8時前という長いオペラですが、行って良かったです。
歌手で特に良かったのは、エボリ公女の福原さん、フィリッポ二世の片桐さんですね。福原さんは迫力満点なんですがちゃんと美しい声で、この難しい役にぴったり。片桐さんも威厳のある堂々たる王様。ドン・カルロの小餅谷さんも例によって美声で良かったです。
逆にちょっと…と思ったのはロドリーゴでした。ヴェルディでも屈指のカッコいい役ですから、やっぱりもっと男性的な声の魅力と表情が欲しかったです。

装置は、最初の場面では真ん中に普通の大階段、その両脇に傾斜のゆるい大階段二つがあって、修道院の前の階段を表していていたんですが、これらの階段を場面ごとに並び替えて、後ろのスクリーンに象徴的な紋章や空などを映して、いろいろな場面を作っていました。適度に抽象的、適度に具象的な装置で、現代のイタリア・オペラ上演では標準的なものでしょう。衣装は、わりとリアルに当時のスペインっぽいものを使ってました。それはいいんですが、色合いやデザインが似ているので、ちょっと人物の区別をつけづらかったかも。主役級はいいんですが、墓から出てくるカルロ五世とかはもっとわかりやすくしても良かったかもと思いました。

関西フィルは大健闘でした。定期演奏会でもそうなんですが、この10年で一番成長したオーケストラじゃないでしょうか。とにかく昔とは全然違う輝きと表情の豊かさがあります。

演出(人物の動かし方)は別に前衛的なものではなく、ごく普通だったんですが、ドン・カルロが気絶してカルロ五世が墓に引き込むはずの最後の場面、ドン・カルロが跪いて、それをカルロ五世がマントでひらりと包んで保護するような感じにしてました。あれはどういう意味なんでしょうね。理由がよくわかりませんでした。

日本のオーケストラ 2015-16年定期演奏会予定リンク集(随時更新)

日本の各オケの定期演奏会について、1年間のシーズン全体を概観できるページを集めてリンク集をつくってみました。探しづらかったり、PDFだけだったり、そもそもそういうページがなかったりするオケもあります。まだ作りかけですのでURL情報いただけるとありがたいです。関西のオケに関しては、「関西クラシック音楽情報(http://music-kansai.net/ )さんがあるので実は不要なのですが、一応入れてあります。一応日本オーケストラ連盟正会員の団体が中心ですが、そうでないオケもいくつか追加しています。

<北海道・東北のオーケストラ>
札幌交響楽団(2014年10月25日に演奏会でチラシ配布。URLは「新・読後充実度 84ppm のお話」さんの記事。公式サイトの発表日は不明。)
http://blog.livedoor.jp/rose_music_etc/archives/15837832.html
http://www.sso.or.jp/concerts/pdf/teiki_schedule_2015-2016.pdf
仙台フィルハーモニー管弦楽団(2014年11月6日発表)
https://www.sendaiphil.jp/topics/2015%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E6%BC%94%E5%A5%8F%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%99%BA%E8%A1%A8/
山形交響楽団(2015年1月9日にFBで発表)
http://www.yamakyo.or.jp/concert/regular.html
https://www.facebook.com/yamagatasymphony/posts/727288057392243

<関東のオーケストラ>
東京都交響楽団(2014年10月8日発表)
https://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=692
東京交響楽団(2014年10月1日発表)
http://tokyosymphony.jp/pc/news/news_0783.html
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(2014年9月5日発表)
http://www.cityphil.jp/
http://www.cityphil.jp/2015list.pdf
読売日本交響楽団(2014年10月26日発表)
http://yomikyo.or.jp/cat8/#news-topics-2087
http://yomikyo.or.jp/pdf/2015_2016_program.pdf
東京フィルハーモニー交響楽団(2014年11月29日発表)
http://www.tpo.or.jp/information/detail-20141128-01.php
http://www.tpo.or.jp/information/pdf/2015%EF%BC%8D16%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E6%BC%94%E5%A5%8F%E4%BC%9A%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%97.pdf
東京ニューシティ管弦楽団(2014年12月1日発表)
http://tnco.or.jp/news/72.html
神奈川フィルハーモニー管弦楽団(2014年9月16日発表)
http://www.kanaphil.or.jp/News/news_detail.php?id=1134
群馬交響楽団(2015年2月2日発表)
http://gunkyo.com/concert/teiki2015

・秋からシーズン開始するオーケストラ
NHK交響楽団(2015年2月7日発表)
http://www.nhkso.or.jp/contents/wp-content/uploads/2015/02/2015-16season_program.pdf
新日本フィルハーモニー交響楽団(2014年11月30日発表)
http://www.njp.or.jp/archives/17161
日本フィルハーモニー交響楽団(2014年12月12日発表)
http://www.japanphil.or.jp/orchestra/news/detail_188.html
http://www.japanphil.or.jp/upload/files/news/188/20141212_504497.pdf

<中部のオーケストラ>
名古屋フィルハーモニー交響楽団(2014年9月8日発表)
http://www.nagoya-phil.or.jp/info/info.html?753
中部フィルハーモニー交響楽団(2015年2月7日発表)
http://www.chubu-phil.com/et/katudo.html
セントラル愛知交響楽団(2014年11月21日発表)
http://ameblo.jp/centralaichi/entry-11955239986.html


・秋からシーズン開始するオーケストラ
オーケストラ・アンサンブル金沢(昨年度は2015年3月7日発表)
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2015/03/201516.html

<関西のオーケストラ>
京都市交響楽団(2014年12月5日発表)
http://www.kyoto-symphony.jp/news/index.php?id=234#id234
http://www.kyoto-symphony.jp/archive/files/kso%202015%20concert%20schedule%2001.pdf
http://www.kyoto-symphony.jp/archive/files/kso%202015%20concert%20schedule%2002.pdf
大阪フィルハーモニー交響楽団(2014年11月20日発表)
http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20141120
日本センチュリー交響楽団(2014年10月16日発表)
http://www.century-orchestra.jp/2015thema/
大阪交響楽団(2014年9月1日発表)
http://sym.jp/publics/index/232/
関西フィル(2014年1月シーズン開始。URLは「関西クラシック音楽情報」さんのページ。公式サイトには未掲載。)
http://music-kansai.net/orch03b.html
http://www.kansaiphil.jp/
京都フィルハーモニー室内合奏団(2015年1月10日発表)
http://kyophil.com/kyophil/Blank_6.html
神戸市室内合奏団(2015年2月22日発表)
http://www.kobe-ensou.jp/ensemble/
http://www.kobe-ensou.jp/ensemble/pdf/season2015.pdf

・秋からシーズン開始するオーケストラ
兵庫県立芸術文化センター管(昨年度は2月26日発表)
http://hpac-orc.jp/index.php

<中国・九州>
広島交響楽団(2015年1月13日発表)
http://hirokyo.or.jp/hirokyowp/wp-content/uploads/2015/01/h27concert.pdf
九州交響楽団(2014年10月28日発表)
http://kyukyo.or.jp/pdf/program/2015.pdf

2014年9月のコンサート

9/13 Sat 15:00 兵庫県立芸術文化センター
佐渡裕指揮 PACオーケストラ
シューベルト:未完成
ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」

今シーズン最初の演奏会。23人新メンバーが入ったそうです。チェロのパートは外国人が半分以上でした。佐渡さんのブルックナーって聴いたことないなあと思ったら、日本でブルックナーを振るのは初めてだそうです。とはいえ、ヨーロッパでチェリビダッケや晩年のカラヤン、最近ではバレンボイムなどがブルックナーを振る演奏会のリハーサルには何度も立ち会ってるとのこと。

シューベルトの未完成は、アーノンクールだとかクライバーみたいに伝統的な演奏の逆を行こうという演奏も多い昨今ですが、佐渡さんは、ロマンティックでとても美しい演奏。正直、こういう演奏好きです。

ブルックナーは、クライマックスでの爆発的な強奏とか、速めのテンポとかに佐渡さんらしさを感じましたが、いわゆるブルックナーらしさを壊してしまうほどではなく、ホルンが音程を何度か外してたとかを除けば(まあこれは仕方ないですが)、良い演奏だったと思います。これは、ブルックナーではここまではやってもいいけど、これ以上やっちゃだめというのを佐渡さんがちゃんと知っているからということだと思います。ただ、多少窮屈そうな印象を感じたのは私だけですかね。佐渡さんの演奏会は、もっと派手に感情を爆発させられるような曲の方がやっぱり楽しいです。

9/25 Thu 19:00 ザ・シンフォニーホール
ハインツ・ホリガー指揮 日本センチュリー響
ハイドンオーボエ協奏曲
シューマン交響曲第1番「春」
ヴェレシュ:バルトークの思い出に捧げる哀歌
バルトーク:二つの映像

ハイドンは全然ハイドンっぽくないけれど、かといってモーツァルトでもベートーヴェンでもない曲。気のせいかもしれないですが、ちょっと質は落ちる感じです。ホリガーはうまいですね。相当な年ですが、全然衰えを感じさせません。あの飄々とした音、鮮やかなテクニックは健在です。カデンツァはなんか前衛的な即興でもやってくれるかと思いましたが、普通でした。
シューマンの春は、いきなり最初のファンファーレが三度下で驚きました。初稿だったようです。序奏から速めで、全体で30分ほどの演奏でした。シューマンらしからぬ、すっきりと見通しの良い音作りが面白かったです。オーケストレーションは特にいじってなかったと思うんですが(自信ない)管楽器をかなり意識的に目立たせていたように思います。
オーケストレーションはそのまま?
後半はハンガリー音楽2曲。ヴェレシュははじめて聴きましたがいい曲ですね。バルトークは初期作品の「二つの映像」ですが、この人得意の緩急2楽章構成の曲です。2曲目の舞曲風の曲で、全然燃えない冷静な演奏なのが面白かったですが。これは曲のせい?それとも演奏のせい?


9/26 Fri 19:00 フェスティバルホール
大植英次指揮 大阪フィル
マーラー交響曲第6番

大植さんが監督在任時に振ったこの曲は非常にいい演奏でしたが、今回は全然違ってました。5番や9番は極端に遅いテンポで物議を醸した大植さんですが、今回は細部のデフォルメが凄かったです。数え上げたらきりがないし、詳しくは覚えてませんが、特に、第2楽章トリオ、弦がコルレーニョで伴奏する不気味なワルツ、あれの冒頭を思い切り溜めてアンニュイな感じを出していたのとか、第3楽章でハープを異様に強調していたのとか、二度めのカウベルのあとかなりテンポを速めていたのとかは印象に残っています。
で、肝心なのは全体としていい演奏だったかどうかです。私は大植支持です。この演奏、非常に好きです。5番のときは、「こういうのも面白いじゃん」でしたが、今回はもっと積極的に支持です。


9/27 Sat 14:30 京都コンサートーホール
ドミトリー・リス指揮 京都市交響楽団 川久保賜紀(vn)
ブラームス:悲劇的序曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
[アンコール]バッハ:パルティータ第3番〜ブーレ
ストラヴィンスキーペトルーシカ(1911年版)

川久保さんのヴァイオリン、良かったです。やや遅めのテンポで、ポルタメントなんかもかけてとても情感豊かな演奏でした。第1楽章のコーダで弦が切れるアクシデントがあって、コンマスのヴァイオリンを借りてからはちょっと弾きづらいのか、音が伸びない感じだったのはちょっと残念。リスの指揮は、カデンツァ前のトゥッティで加速したり、2楽章でもトゥッティを速めにやったり、なかなか効果的に引き締めてました。3楽章かなり速いテンポで会場は大盛り上がり。アンコールは短い曲ですが、いいですね。
ペトルーシュカはちょっと珍しい初稿。太鼓は舞台裏に置いていました。要所で加速して緊迫感を演出したり、こちらも良かったです。